白の後から、黒の手前。

アイロン買いました。

スーツ着る機会も増え髪も切ったので別の生活としてそこそこ楽しんでいますが、頻繁に洗濯したりシワ伸ばしたり頭のワックス落とす時になんか落ち込みます。めんどくせえと。

服は色移り云々が面倒だからほぼ黒にしてまとめて洗濯機に入れていたし、シワが気になる服は避けていた。髪は束ねるだけでセット不要。

今までが駄目過ぎたのか今が厳しいのか、白でいるためにいったいどれくらいの時間を費やすのだろう。

絵画や広告の制作は真っ白から始まるし、造形は経年劣化も楽しめる素材にしていたから「なんだこの世は」状態。

まあ愚痴です。朝の4時頃から鶏ムネ肉と玉ねぎスープを作って「うまっ‼︎」ってやってるくらいは幸せ。


美術家・篠田桃紅さんが3月に亡くなったのを先日知った。107歳。長生きよね。

何年か前に書家さんから「長い筆を使っている人」として教えてもらった頃には100歳の現役作家だったもので「すげぇ人がいるもんだな」と思ったもの。

その後YouTubeやネット記事を眺めているうちに墨色を活かす表現や大胆な構図のファンになり、桃紅さんの本を買って読み、どんどん自分の制作が楽しくなり、墨の世界にどっぷり浸かるきっかけのひとつとなった。

「玄(くろ)」色は、淡い墨を重ねて濃くしていき、真っ黒の一歩手前で控えた色だそうなのです。

「だから、玄人(くろうと)というのは、とことんやりつくしてしまわないで、どこかにスキマをおいて、素人が手がかりにできる場、入り口みたいなものをつくつておくのだということにも通じる。」

「墨いろ」篠田桃紅著

「玄は黒じゃない」

残念だなーと、羨ましいなーと。