個展/好日。

はじめに、会場/会期作品動画展示風景おわりに。

好日。

オカベサトシの墨画展。テーマは「新しい生活」。

コロナ禍で変わったこと、変わらないこと、

それでも、よい日であること。

外出時にマスク着用が必須となった。
体温を意識するようになった。
よく行っていた飲食店が閉店した。
実家には気軽に帰れない。

今まで当たり前だった事に何かしらの変化が求められたり、意義や優先度を求められるようになりました。

私はこの新しくなった日常を「好日(掛け替えのない日)」と呼び、日々を正面から、時に斜めから考えています。

明日、素晴らしい事が起きるかもしれないし、最悪な事が起きるかもしれない。または寝ていて明後日になってるかもしれない。

ただ、この一日を大切にできたらいいと思う。

リアル展示

※終了いたしました。
会期2021年2月12日(金)〜14日(日)
時間10:00〜17:00 ※最終日16:00まで
会場書ギャラリー親かめ子かめ
住所宮城県仙台市泉区泉中央1-7-1泉中央駅ビルSWING5F (〒981-3133)
電話022-799-7716(営業…毎週金土日10〜17時)

オンライン展示

作品、展示の様子を当ホームページでご覧いただけます。
公開2021年2月10日(水)〜

※作品の販売は終了いたしました。


01.換気

「今年、昔のようにたくさん雪が降るのは、人や乗り物が動かなかったからかな」と言った方がいました。

換気が推奨される昨今、風は、雲はどんな動きをしているのでしょうか。

サイズ100mm×148mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


02.晴耕雨読

「晴れた日は畑に出て耕し、雨の日は家にいて読書する」、そんな当たり前で穏やかな生活のこと。

雨男のキャラクター「オカブー」は、晴れた日に読書しようとしたら雨に当たったみたい。できない事を無理にやろうとするといつもそんな感じになる。

色々な事が便利になっていますが、自然に行動が左右される事は今も昔も変わらないですね。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


03.せめて花でもさ。

「ステイホーム」を求められるこの頃、何してます?何か始めました?

元々家が好きなオカブーコですが、お絵描きとか運動とか、色々買ったりやってみたようですが、「花を置く、本を読む」が良かったみたいです。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


04.時短営業

お酒をあまり飲まないのと近所のスーパーはいつも開いててくれたので時短営業に大きく影響を受ける事はあまりなかったのですが、夜に働いている方は大変かと思います。

当たり前を支える方にありがとうございます。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


05.何が効いたんだろうね。

近いか遠いかの未来、薬屋で雑談する二匹の話題は「そういえばコロナってあったよね。」という話をしている。

結局「何かわからないけれど」解決された未来、棚の奥にはアマビエの絵が。その日はいつか。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


06.申請まであとすこし、

コロナ禍では様々な補助金、給付金にお世話になりました。

パソコンが古く非対応だったり公庁特有の書類の生真面目さに「いーー!」となる事はあったものの、過去(帳簿)と向き合う良い機会でした。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


07.キネマトス

密閉空間だと思っていた映画館は、実は換気能力が高い事を最近知りました。今まで知らなかった事が知れるのが楽しくもあります。

観たかった映画が順延となったり撮影自体ストップしているニュースを聞く度に悲しくなっていますが、また観に行きたいです。

サイズ100mm×148mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


08.拡散

「ほとんど知られていなかった事が今では常識」となる事が今では多くあります。アマビエもその中のひとつ。

私もアマビエを何枚か描かせていただきました。流行に乗るのが恥ずかしく「甘海老」を描いていた時期もありますが、喜ばれるのはアマビエさんでした。

サイズ100mm×148mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


09.なんでもデリバリー

私が住んでいる宮城県仙台市でも昨年頃から大きなバッグを背負って自転車を運転する出前・宅配スタッフを多く見かけるようになりました。

頼んでいないのに夜中に訪ねてこられた時は驚きましたが(同じアパートの方が頼んだ模様)。

少し前から様々な業種でドライブスルー、リモート(遠隔)が増えていますが、「配達」という意味では神輿もデリバリーなのかも。

サイズ100mm×148mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


10.リモートワーク

「初めて自宅で仕事をした」という方もいると思います。

私はいつも自宅で作業をしているので慣れているのですが、初めての自宅作業は「机がいる」とか「ネット回線は…」とか様々な準備をしたかと。

新しい事は楽しみではあるけれど骨が折れますね。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


11.新しい生活様式

キャンプや登山の動画を見るのが好きです。街中で暮らすのは快適ですし虫は苦手ですが。

釣りや川の絵を描くのも好きです。釣りはしませんし魚は捌けないですが。

便利な世の中に慣れて自然に身を任せるのが億劫になってしまいましたが、便利なモノは上手く利用しながら楽しめればと思っています。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


12.入国

人と人をアクリル板で仕切る風景は今では普通に感じますが、それが始まった頃ラジオ局では「何でいままでやってこなかったんだろう」と快適に感じるパーソナリティもいたそうです。

少し圧迫感がありますが、これからのスタンダードなんでしょうね。

サイズ100mm×148mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


13.不要不急の外出

自分にとっては「必要早急」でも、他の人にとっては「不要不急」に感じる事は多々あります。

不要でも必要でも、自由に動けるような世の中になればいいと思っています。

サイズ100mm×148mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


14.共存

「地球の一部を人間が借りている」という考えを持っていまして、「無くす」「消す」という言葉は不適切なのではと感じる事もあります。

生まれたモノに対して無くすのが難しいのであれば「共存、正しく怖れる」なのかなと。ただ勢いよく人間を無くす、消そうとしているから困っているのですが。

サイズ148mm×100mm(はがきサイズ)
素材紙/墨


15.浮標

「コロナ禍」って「ころなうず」って読みませんでした?

最近はコロナウイルスに関わらず、方向が定まらずに右往左往、または波の方向へ流れているだけになっています。

これ以上迷わないように、新しい場所にいけるよう浮標を頼りながら作りながら動いています。

サイズ150mm×320mm
素材紙/墨

オカベ、筆墨硯紙を学ぶ。

個展「好日。」に合わせ、筆墨硯紙を学ぶため各分野の職人を訪ねる話。

2021年1月、知人恩人を頼りに宮城・奈良県の表装、篆刻、書、墨、筆の職人と会って話を聞き、筆墨硯紙への理解を深めていく。

話を聞くと後継者不足、原材料不足といった課題に直面していた。使う側も意識しなければならない。


作品制作

個展「好日。」で展示する作品の制作風景。

タイトルは「不要不急の外出」。


設営

設営時の動画。


展示風景

展示会場の動画。


それもふくめて好日。

個展「好日。」にて。2021年2月13日夜に発生した地震を受け翌日制作。

会場の書ギャラリー親かめ子かめは被害が少なかったものの額やガラスなどの小物が散乱。しかし、それでも、大切な一日。


 書ギャラリー親かめ子かめ、当ホームページで行われた個展「好日。」、ギャラリーの方は地震あり片付けありで1日延長しましたが無事終了いたしました。

お越しいただいた皆様、ネットでご覧いただいた皆様、気にかけていただいた皆様、ありがとうございました。

また、様々な場面で私のために時間を割いて協力していただいた皆様に深く感謝いたします。

 今回の展示は2020年秋頃、「奈良に墨と筆を見に行きたい」と「コロナ禍で貯まったアイデアとストレスを掃出したい」というモヤモヤした気持ちから始まりました。

 そんな時、文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」を知り、「筆墨硯紙の研修、それを経ての報告動画やオンライン展示への挑戦」という企画で申請。数ヶ月経て補助決定となりました。

 昨年11月からずーっとやってきた制作、諸々の体験教室、奈良県旅行、動画編集、オンライン展示…全てがこの個展「好日。」のプロジェクトでした。

ーー

 「個展」はその言葉通り「個の展示」であって、考えるのは一人、制作は一人、統括責任者であり下っ端でもある。

 誰のせいにもしなくていいのと、僕と誰かの距離を確認するために、個展というものをとても大切にしています。

 今回の個展「好日。」が私にとって10回目の個展。作家活動は3月で10年になる。大切な作品も様々な方も元へ行く事になった。

 よい区切りの時期、ひとまず休みます。

2021年2月16日
オカベサトシ