聞きたいことが、ある。

聞きたいことが、ある。

好きな作品できた。題名は「聞きたいことが、ある。」

横作品もいい。

あ、大きさはハガキサイズです。


マイク(音を拾う機器)をモチーフにしているのは自分の中では珍しい気がする。

音に過敏だからなるべく遮断したいし、人の話もあまり聞かない。どちらかと言うと聞いてほしい事の方が多いのだが、ケーブルを伸ばしてまで聞きたい事って何かね。

「聴く」じゃなく「聞く」なのもポインツ。岡部の心境はいかに。


さて、今回使用した墨は鈴鹿墨の「古玄」と「凛」。

古玄は滲まない墨。粒子が粗くて細密な線を引くのは適さない気がするけれど、粒子の交ざり具合で姿が変わる表情豊かな墨。

岡部さんはそんな古玄を粗い硯でガリガリ磨って超粗い墨液にし、メラミン樹脂製の特殊な画材(俗に言う「激落ちくん」)に染み込ませて紙に乗せ、表情のある図形を生み出しています。この手法は数年前に「スポンジぽんぽん大作戦」と命名し、押す力や大きさを工夫しながら進化している、はず。


もうひとつの凛は瑞々しく光沢の無い青墨。

凛の色は穏やかで好き。鮮やかさやギラっとする光沢はないけれど、描くキャラクター的に「静かだけれど残る」みたいな性格の墨が良く、それが凛。使い勝手が良くて多用している。


時間が限られているため目的が無ければ「作りたい」と強く思わないと墨に向かえなくなった。

制作を始めたとて毎回成功する訳ではなく、時間切れで失敗を抱えて眠る事も多々。ただ成功すれば嬉しい。

そうやって作品を重ねてはいる。